星野源『アイデア』2018.8.20 mon 配信リリース!

星野源『アイデア』2018.8.20 mon 配信リリース!

アイデア 星野源 J-Pop ¥250

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アイデア

作詞・作曲・編曲:星野源

おはよう 世の中
夢を連れて繰り返した
湯気には生活のメロディ

鶏の歌声も
線路 風の話し声も
すべてはモノラルのメロディ

涙零れる音は
咲いた花が弾く雨音
哀しみに 青空を

つづく日々の道の先を
塞ぐ影にアイデアを
雨の音で歌を歌おう
すべて越えて響け

つづく日々を奏でる人へ
すべて越えて届け

おはよう 真夜中
虚しさとのダンスフロアだ
笑顔の裏側の景色

独りで泣く声も
喉の下の叫び声も
すべては笑われる景色

生きてただ生きていて
踏まれ潰れた花のように
にこやかに 中指を

つづく日々の道の先を
塞ぐ影にアイデアを
雨の音で歌を歌おう
すべて越えて響け

闇の中から歌が聞こえた
あなたの胸から
刻む鼓動は一つの歌だ
胸に手を置けば
そこで鳴ってる

つづく日々の道の先を
塞ぐ影にアイデアを
雨の中で君と歌おう
音が止まる日まで

つづく道の先を
塞ぐ影にアイデアを
雨の音で歌を歌おう
すべて越えて響け

つづく日々を奏でる人へ
すべて越えて届け

星野源からのコメント

星野源としてやってきたこと、もっと言えばSAKEROCKの時からやってきたこと。そして『YELLOW DANCER』以降、作ってきたイエローミュージックというもの。すべてを含み、すべてを越え、すべてを壊し、未来に進むパワーを持つ楽曲、そんなものを作りたいと思いました。

星野源

IDEA

TEXT : TAKAHASHI YOSHIAKI

 星野源さんが楽曲制作にあたって最も重要視していること。それは突き詰めていくと、自分がワクワクできるかどうか、この一点に集約されると思います。

 振り返ってみると、星野さんはテレビドラマや映画の主題歌としてつくられた『SUN』以降のすべてのシングルにおいて「自分がワクワクできるかどうか」をひとつの基準にして曲づくりに取り組んできました。それは「理由なく楽しいとか、聴いてなんかワクワクするとか、腰が動くとか、そういうものにしたいと思った」という動機でつくった『SUN』、「とにかく自分がワクワクする曲、自分が突き動かされる曲をつくりたいというのが第一にあった」との思いに基づく『恋』、「テレビからこんな音が流れてきたらわくわくするだろうな、というのが発想の元」と明かした『Family Song』、「ちゃんとポップスにすること、ワクワクして楽しいものにすること」を目標に掲げた『ドラえもん』、4作品どれもに通底しています。

 これは、第三者に題材を提供してもらうことで思わぬ収穫が得られるうえ、不特定多数にリーチする可能性を秘めたタイアップ曲という条件が星野さんの冒険心に火をつけたところもあるのかもしれません。プライムタイムのお茶の間に、ちびっこたちで賑わう映画館に、こんな曲が流れてきたらどんな反応が返ってくるだろうーーそんな好奇心と実験精神が、近年の星野さんの創作意欲を駆り立ててきたといっていいでしょう。J-POPのスタンダードからするとはるかに速い『恋』のあのテンポも、自分がわくわくできるかどうか、その指標によって導き出されたものなのです。

 この星野さんの感覚は、彼が「現在進行形でどんどんおもしろいことが起こっているからすごく刺激をもらえる」と語るアメリカの現行のヒップホップとその影響を受けたメインストリームポップのモードに似たものがあります。アメリカのポップス最前線では誰よりも新しいサウンドでヒットを生み出すことを美徳とする価値観が完全に定着していますが、日本の大衆音楽のど真ん中で刺激的な音を鳴らし続ける星野さんのアティテュードは、まさにそれと共振し合う部分があるでしょう。

 「やっぱり朝ドラって学校に通ってるころ、10代のころに見たものが記憶に残ってるんですよ。個人的にはそういう思いが強いから、10代の人たち、若い人たちに向けてつくりたいという気持ちはすごくありました。もちろんいろいろな世代の人が見ているとは思うんですけど、どちらかというと次世代に届く曲にしたくて。だから、いま自分がやりたい音楽をしっかりイントロもアウトロも入れて、アニソンぐらいの勢いでやってみたい、というのが最初のイメージでした。主人公の楡野鈴愛が後に発明をする、というあらすじを最初に読んでいたので、日常の生活と照らし合わせたとき、日々生きていく上でなにかを乗り越えるための“アイデア”は常に必要で、それはもう発明だなと思いついて、そのことが自分の歌の世界とドラマの共通点だとイメージが浮かんできて、それをもとにして歌詞を書いていきました」

 NHK連続テレビ小説『半分、青い。』の主題歌として書き下ろされた最新楽曲『アイデア』は、そんな星野さんの美意識の真骨頂と言い切れます。「自分がワクワクできるかどうか」という尺度でいけば、おそらくこれは星野さんのディスコグラフィの中でも随一。今回初めての配信リリースに踏み切ったこと、それ自体、彼がこの曲に託した期待感の表れになるでしょう。きっと星野さんは、『アイデア』の配信リリース日8月20日0時に皆さんが一斉にフタを開けたときのリアクションを心底楽しみにしているはずです。

 「発売日にみんなで一斉に曲を聴ける感じにはすごくワクワクしますね。リリース前のプロモーションでラジオやテレビで曲を流して、という従来からの段取りではなくて、みんなが同じ発売日に初めてちゃんと曲を聴くことになる。しかも今回はカップリング曲がないから普段よりも楽な作業になると思っていたんですけど、1曲のなかに3曲分くらいの要素を詰め込んだからいつものシングルをつくってるのとあまり変わらなかった(笑)。むしろ労力はシングル以上でした(笑)」

 それにしても、実質3曲分の要素と熱量が注がれた『アイデア』のこの全貌をいったい誰が予想できたでしょう。『半分、青い。』のオープニングでは曲の前半部分しか流れていなかったことを逆手にとった驚愕のフォルムは、星野さんの全キャリアをひっくるめても屈指の問題作であることはまちがいありません。ある種のサプライズ的展開を含む曲の構成を考えると、なるほど、確かにこれは配信リリースというかたちで発表する意義が大いにある作品です。

 「やっぱり構成のことはずっと考えていましたね。なにをどうすればいちばん面白いのか……自分の歴史を踏まえつつ、さらにそれを壊しつつ、でもそれを捨てるんじゃなくて持ったまま乗り越えていくような構成にするにはどうすればいいのか、そこはじっくり考えました。ただ、2番がこういう展開になること、ビートや演奏が豹変するという展開は、理由がないとできないと思ったんです。ただ単に奇抜なことをやってみただけではダメっていうか」

 『アイデア』の意表を突く構造は、単に奇をてらうために考案されたわけではありません。ここで星野さんは、曲を大きく2パートに振り分けて自らの二面性、ポジティブサイドとネガティブサイドを描きつつ、それぞれの歌詞世界に音楽面からも「意味」を肉付けすることに成功しています。さらにそれはヒロインの楡野鈴愛の人間性にも呼応するものになっており、これは映画やドラマのテーマソングを物語とリンクさせながら自分の歌に昇華してきた星野さんの面目躍如といえるでしょう。

 「今回は朝ドラという場所でマリンバを鳴らしたい、僕がずっと昔からやってきたことを世間のど真ん中でやりたいという思いがあったんです。それで『恋』『Continues』でやった〈エキゾチカをポップスにする〉ということを、もっと濃いものとして昇華したくて。僕が高校生のときに細野晴臣さんを聴いて、そこからマーティン・デニーレス・バクスターの音楽に初めて触れたときのような、その感覚をポップスにしたいと思ったんです。そういう自分の学生時代の衝動みたいなものをど真ん中に持っていきたくて。1番で、そんな〈これまでの星野源〉を表現して、2番以降は〈これからの星野源〉を表現する。改めて歌詞を読んだ時、1番で歌っていることってパブリックの自分みたいだと思ったんですよ。楽しくて明るい。そういう陽の自分を世間に発信していると、同時に陰の星野源というものがどんどん増幅していくんです。家でひとりでいるときの自分。特に2017年は気持ちが物凄く沈んでいたので、その孤独感のなかで自分がすごく惹かれていった音楽にビートミュージックがあったんです。派手なものから、たとえばケイトラナダみたいなビートメーカーだったり、あとはフランク・オーシャンとかフランシス・アンド・ザ・ライツとか、そういうアーティストが表現する孤独感みたいなものにすごく助けられて。彼らの音楽が世界にしっかり羽ばたいていて、決してマイノリティなものではないところにすごく惹かれている自分がいたんです。それで1番で〈陽〉の自分、2番で〈陰〉の自分を表現しようってなったとき、音がガラッと変わる必然性が生まれたんです」

 『アイデア』は、星野さんの現在と過去と未来、すべてが詰め込まれた現時点での彼の集大成です。SAKEROCK時代も含む自身の作品のタイトルや歌詞を詠み込みながら、これまでも幾度となく試みてきたエキゾチカとJ-POPの融合をより洗練されたかたちで高らかに鳴らす第一幕。「生きてただ生きていて 踏まれ潰れた花のように にこやかに 中指を」と、いつになくエモーショナルに打ち明けられる負の感情に先鋭的なダンスビートがほのかなぬくもりを灯して寄り添っていく第二幕。原点の弾き語りに立ち返って自らの内面と向き合い、孤独と諦観を振り払うようにして闇の中から光に向かって駆け出していく第三幕ーーはたして、トンネルをくぐり抜けた星野さんの前にはどんな光景が広がっているのでしょう。

 「未来に顔が向いたなって手応えはすごくあります。『アイデア』の1番だけつくって年が明けて、新しい年を迎えていろいろと制作を進めていこうと思ったとき、最新のこの曲がいちばんうしろを向いている感じがしちゃってヤバイなって思って(笑)。それをそこからじっくりと時間をかけて、ちゃんと未来を向いているものにできたと思うんですよね。歌詞でも今まで出したことのない感触にチャレンジして、でもその一方でファーストアルバムの『ばかのうた』のニュアンスは変わらずにあったりして、色んなものを引き連れて先に行ける気持ちになれました。いまはもううしろ髪を引かれていないので、それがすごくよかったなって。ここからはどの方向にも行けるだろうし、いろいろな可能性がつくれたと思います」

 星野さんが築き上げてきたイエローミュージックの先の景色、きっとそう遠くない将来に見ることができるはずです。

“IDEA” GO AROUND JAPAN!

“アイデア号”が日本全国47都道府県をまわります!

最新楽曲『アイデア』の宣伝トラック“アイデア号” が8月20日(月)から
1ヶ月をかけて日本全国47都道府県をまわります!皆様のお近くに“アイデア号”が来た際には、
是非写真を撮ってTwitterにハッシュタグ「#星野源」、「#アイデア」をつけてツイートして下さいね!

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皆様のお近くに“アイデア号”が来た際には、是非写真を撮ってTwitterにハッシュタグ「#星野源」、「#アイデア」をつけてツイートして下さいね!

8月20日(月) 東京都(渋谷駅・新宿駅周辺)/大阪府(梅田駅・心斎橋駅周辺)/福岡県(博多駅・天神駅周辺)
8月21日(火) 神奈川県(横浜駅・みなとみらい駅周辺)/兵庫県(三宮駅周辺)/山口県(下関駅周辺)
8月22日(水) 神奈川県(横浜駅・みなとみらい駅周辺)/兵庫県(三宮駅周辺)/山口県(山口駅周辺)
8月23日(木) 千葉県(千葉駅周辺)/京都府(京都駅・河原町駅周辺)/島根県(松江駅周辺)
8月24日(金) 東京都(渋谷駅・新宿駅周辺)/京都府(京都駅・河原町駅周辺周辺)
8月25日(土) 東京都(渋谷駅・新宿駅周辺)/大阪府(梅田駅・心斎橋駅周辺)/福岡県(博多駅・天神駅周辺)
8月26日(日) 東京都(渋谷駅・新宿駅周辺)/大阪府(梅田駅・心斎橋駅周辺)/福岡県(博多駅・天神駅周辺)
8月27日(月) 千葉県(船橋駅周辺)/滋賀県(草津駅周辺)/広島県(広島駅・八丁堀駅周辺)
8月28日(火) 茨城県(水戸駅周辺)/福井県(福井駅周辺)/広島県(広島駅・八丁堀駅周辺)
8月29日(水) 茨城県(水戸駅周辺)/福井県(福井駅周辺)
8月30日(木) 埼玉県(大宮駅周辺)/石川県(金沢駅周辺)/鳥取県(鳥取駅周辺)
8月31日(金) 埼玉県(浦和駅周辺)/石川県(金沢駅周辺)/岡山県(岡山駅・県庁通り駅周辺)
9月1日(土) 群馬県(前橋駅・中央前橋駅周辺)/富山県(富山駅周辺)/岡山県(岡山駅・県庁通り駅周辺)
9月2日(日) 群馬県(高崎駅周辺)/新潟県(新潟駅周辺)/香川県(高松駅・瓦町駅周辺)
9月3日(月) 栃木県(宇都宮駅周辺)/新潟県(新潟駅周辺)/徳島県(徳島駅周辺)
9月4日(火) 栃木県(宇都宮駅周辺)/長野県(長野駅周辺)/高知県(高知駅周辺)
9月5日(水) 福島県(郡山駅周辺)/長野県(長野駅周辺)/高知県(高知駅周辺)
9月6日(木) 福島県(福島駅周辺)/山梨県(甲府駅周辺)/愛媛県(松山駅・松山市駅周辺)
9月7日(金) 山形県(山形駅周辺)/山梨県(甲府駅周辺)/愛媛県(松山駅・松山市駅周辺)
9月8日(土) 山形県(山形駅周辺)/静岡県(静岡駅周辺)
9月9日(日) 宮城県(仙台駅・青葉通り一番町駅周辺)/静岡県(静岡駅周辺)/大分県(大分駅周辺)
9月10日(月) 宮城県(仙台駅・青葉通り一番町駅周辺)/愛知県(栄駅・名古屋駅周辺)/佐賀県(佐賀駅周辺)
9月11日(火) 岩手県(盛岡駅周辺)/愛知県(栄駅・名古屋駅周辺)/長崎県(長崎駅周辺)
9月12日(水) 岩手県(盛岡駅周辺)/愛知県(栄駅・名古屋駅周辺)/長崎県(長崎駅周辺)
9月13日(木) 秋田県(秋田駅周辺)/岐阜県(岐阜駅周辺)/熊本県(熊本城・市役所前駅周辺)
9月14日(金) 秋田県(秋田駅周辺)/岐阜県(岐阜駅周辺)/熊本県(熊本城・市役所前駅周辺)
9月15日(土) 青森県(青森駅周辺)/三重県(津新町駅周辺)/宮崎県(宮崎駅周辺)
9月16日(日) 青森県(八戸駅周辺)/三重県(津新町駅周辺)/鹿児島県(鹿児島中央駅周辺)
9月17日(月) 奈良県(奈良駅周辺)
9月18日(火) 北海道(さっぽろ駅・大通駅周辺)/奈良県(奈良駅周辺)
9月19日(水) 北海道(さっぽろ駅・大通駅周辺)/和歌山県(和歌山駅周辺)/沖縄県(県庁前駅周辺)
9月20日(木) 沖縄県(県庁前駅周辺)

※走行期間、走行エリアはあくまで予定です。天候や交通事情で予告無く変更になる可能性がございます。
その他、走行に関する注意事項はビクタースピードスターレコーズHPをご覧ください。